中学生の家庭学習用にもよし、親御さんや家庭教師の方が使う指導用にもよし、はたまた不登校の児童生徒が自力でも勉強できるような、無料で手に入るネット上の教材を集めました。

どれもインターネットで入手できてクオリティの高いものですので、ぜひブックマークするなどして日頃の学習用にご活用ください。

中学生用の無料学習教材サイト6選

こちらでご紹介するサイトはこのような基準で選んでいます。

  • 中学生の5教科の教材がそろっている
  • 一定のクオリティを超えている
  • 現在でもサイトのメンテナンスがされている
  • 完全に無料

ネット上には無数の教材サイトがありますが、中にはレベルが低かったり準備中のコンテンツが多かったり有料に切り替えないと満足に使えないものもあります。そこで、こちらでは上のポイントをクリアしたものだけを選んでみました。

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1)中学・学習サイト

出典:https://study.005net.com

中高生対象の塾で25年以上の指導実績を持つmanabuさん運営の無料教材サイトです。ネット上にある無料学習教材としてはトップクラスの充実度

トップページから「教科>学年>単元」とたどることで目的の教材を見つけやすく、ユーザビリティの高いサイトになっています。

国語以外の4教科はそれぞれ姉妹サイトがあってそちらにも充実した教材がそろっています。

2)ちびむすドリル

出典:https://happylilac.net/highschool.html

有名な無料教材サイトで、全国の小学校や学習塾でも使われるほど高いクオリティを誇っています。

運営者の内田さんが、子育てをする中で「こんなのがあったらいいな」ということで作成されたオリジナルコンテンツ。

国語は読解問題がなかったり、社会は歴史分野が抜けていたりという弱点もありますが、トータルで使いやすいコンテンツが揃っています。

3)やまぐち学習支援プログラム

出典:https://shien.ysn21.jp/gakushi/

山口県教育委員会が提供しているプリント集です。5教科すべてオールマイティーに問題が用意されており、使い勝手はかなりいいです。

基礎確認の「やまぐちっ子学習プリント」とテーマ別の発展問題「みんなでチャレンジ学習プリント」の2種類となっています。





4)無料で使える中学学習プリント

出典:https://chugaku.manabihiroba.net

塾講師・家庭教師の経験者の方が運営されている教材配布サイトです。中学5教科が網羅され、PDFでダウンロードして使うことができます。

国・理・社に関しては手薄な分野もありますが、数学や理科1分野などは充実しているので利用価値は高いでしょう。

5)北九州市立教育センター

出典:http://www.kita9.ed.jp/eductr/Handbook/
Challengesheet/Juniorhighschool/Challengesheet-c.html

教科書に準拠した内容で、主要5教科に加え音楽・家庭科・技術科の教材までそろっています。

広く3学年分の内容が網羅されていますが、部分部分の問題数は少なめ。基礎のチェックや授業の補助教材としては使いやすいでしょう。




6)とある男が授業をしてみた|はいち【YouTube動画】

チャンネルの概要とはいち先生の自己紹介

こちらは葉一(はいち)先生による教育動画です。小中高の教員免許をお持ちで、やさしく分かりやすい授業を提供してくれています。

メインの対象は中学生、5教科すべての内容がそろっています。難易度は教科書レベル。日テレのZIP!に出演されたこともあり、今注目の「教育YouTuber」です。

読みやすい板書、親しみやすい人柄ですので、不登校の方でもこちらの動画で基礎レベルの学習をすることができるでしょう。

19ch.tv」という個人サイトでは、動画で使用した板書のデータも入手できますので、そちらと合わせて利用することをおすすめします。





スマホ内のPDFファイルはコンビニで印刷できる

上でご紹介した教材プリントはほとんどがPDFファイルです。おうちにパソコンとプリンターがあれば問題なく印刷できますが、もしなかったとしても、スマホ内に保存したPDFファイルはコンビニで印刷することができます。

まずは利用したいコンビニに対応したアプリをインストールしておきます。

閲覧中にすぐアプリへコピーできる

最初の登録が少しめんどうですが、いちど設定をしてしまえばスマホからPDFファイルがコンビニでプリントアウトできるので便利です。

アプリの詳しい操作方法についてはそれぞれの公式サイトをごらんください。

無料教材の使い方

教材の質が学習効率を左右する

上で中学生対象の無料教材・プリントをご紹介しましたが、利用に当たってはこのような点に留意してください。

  • 基本的には教える大人が指導用として使う
  • あくまで基礎レベルの導入用と割り切る
  • テスト・入試対策には別のものを使う

いずれも優れた教材ではあるのですが、やはり無料のものは無料なりの質・量だということはわかった上で利用すべきです。教科によって抜けがあったりミスがある可能性もありますし、何より演習用としてはどれも問題数が不足しています。

市販のもの、学習塾のテキスト、有料の通信教材などと比べると、無料の教材はいわば「スーパーの試食」に近いもの。これだけで必要な学習量をカバーできるわけではありません。

私が家庭教師をしていたときのように、指導者となる人がいて、補助教材として使う分にはいいと思います。ですが、生徒がこれだけで学習を進めていくのは難しいでしょう。しっかりとした学力養成には、質・量とも充実した教材が必要となります。