「勉強しなきゃいけないのに、やる気が起きない。ついついゲームをやったりYouTubeを見たりしちゃう。どうすりゃいいの?」

そうお悩みの中学生・高校生のあなたに向けて、私が実践してうまくいった「やる気を起こす方法」をご紹介しましょう。

これらの工夫を取り入れることで偏差値を10ヶ月で12アップさせ、同志社大学に合格したこともあります。なので、効果はかなり期待できるはず。

ぜひ、参考にして真似してみてください。

勉強のやる気を起こす3つの方法

勉強しなくちゃいけないのにやる気が出ない。で、グダグダしてるうちに時間だけが過ぎていく。これはあまりにもったいないですよね。

私も学生の頃はやる気が出なくて何日も何週間も無駄にしてしまった経験がありますが、ちょっとした工夫をするだけで勉強の効率はぐーんとアップするものです。そこで、実際に試してうまくいった方法・今でも使っている方法をあなたにこっそりとお教えしましょう。

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1)やるべきことを紙にリストアップする

やることリストの作成は学生にも大人にも効果的

まず、勉強に取り掛かる前にやるべきことをリストアップします。小さな紙に、前日の夜か朝一番に書きます。

リストアップをしないと「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と頭の中がグルグルしてしまいます。すると、それだけで気分が重くなるし、やる気が下がってしまう。

毎年五月病にかかる人がいますが、これは新生活がはじまったときに「やるべきこと」が多くなるせい、と言われています(住民票移して、段ボールを荷ほどきして、洗濯機を買って、ネット回線を開通して……などなど)。人間、「あれもこれもやらなきゃ」という状態が続くと気力がダウンするのです。

しかし、一つひとつやるべきことを書いていくと頭の中がスッキリします。さらに、意外とやるべきことは多くないと気づくこともしばしば。

「なーんだ。やることがいっぱいあると思ったけど、書き出してみたら5、6個だった。そのうち2個は30分で終わるじゃん」なんてこともよくあります。

私は浪人時代からこのリストアップをやり始め、1年で偏差値が12あがりました。今でもこれは仕事をするのに活用しています。

2)ちょっとだけ手をつけてみる

やる気スイッチをONにする方法は……?

突然ですが、もしやあなた、こんなふうに考えていませんか?

「やる気が出てくれば勉強できるのに。ないから何にも手をつけられないよ」と。

これ、間違いです。だめな考え方です。

「やる気が出る→やる」ではないのです。「やる→やる気が出る」が正解です。もっと言うと、実際に勉強に手をつけることでしか、やる気なんて出てこないのですよ。

勝手にやる気が湧いてくるのを待っていても、時間の無駄です。無駄無駄無駄無駄。

これは東大の脳科学者・池谷裕二さんがよくおっしゃっていることで、このような発想の転換が必要なのです。

「えー、そんなこと言ったって、まずやる気がないんだからやれないよ。まずやらなきゃいけないなんて、そんなのアドバイスになってないじゃん!」

まあまあ、落ち着いてください。ここでのポイントは、「ほんのちょっとでいいからやってみる」ということです。「やる」のハードルをものすごーく、いちばん低いところまで落とすんです。

ハードルを低くする
ハードルを低すぎるくらい低くするのがポイントです

「苦手な数学を克服するために毎日2時間やるぞ」
「英語の文法書をぜんぶ読破してやる」

こんなふうに意気込むと、なかなか手をつける気になれません。しかし、

「とりあえず単語を3個覚えよう」
「計算問題を1問だけ解いてみよう」

このくらいなら、ちょちょっと手をつけることができます。なんなら、「教科書を開いて1行だけ読む」とか「英単語の意味を1つだけ調べる」でもOKです。5分でいいんです。いや、1分。いえいえ、30秒でもいい。とにかく、ほんのちょっとでいいから「やってみる」という考え方が大事。

ちょこっとやってみることで、やる気もちょっとずつ湧いて、さらに勉強が進むのです。騙されたと思って、やってみてください。

3)どうしても無理ならとにかく遊ぶ

おしゃべりするもよし、ライブに行くもよし、ゲーム三昧でもよし

まずやってみることが大事。でも、「どーーーしてもできないっ!」というときは、遊びましょう。パーッと、好きなことをしちゃいましょう。

「勉強しなきゃ。でも、遊びたい」

こういう板挟みの状態が続くと、気力が下がってきます。だったら、1日か2日、ゲームでもマンガでもYouTubeでも、好きなことをしましょう。友達と遊んだり買い物に行ってもいいです。

全力で怠ける、本気で遊ぶのが大事。「こんなことしてていいの?」と罪悪感を覚えるくらい勉強から離れましょう

すると、そのあとどうなるか? 自然にやる気が湧いてきます。これ、本当です。「やらなきゃ、でも他のことがしたい」という心のひっかかりが溶けて消えるので、やるべきことに気持ちが向くようになるんです。いや、本当なんですってば。

もやもやした板挟み状態が続いているという方は、ぜひ試してみてください。

ただし、何日も何週間もこのだらけモードを続けてはいけません。こっちが通常運転になってしまっては元も子もないので、全力で怠けたり遊んだりするのは1日か2日に抑えておいてください。

やる気に頼らず、勉強を習慣にしよう

やる気を出す方法はこの3つでした。

  1. やることをリストアップする
  2. ちょっとだけ手をつけてみる
  3. 1日か2日だけ、全力で遊ぶ

とりあえず、この3つだけでいいので試してみてください。1と2はすぐにでもできますし、3も明日か明後日に試すことができますから。

ですが、あと一つ伝えておきたいことがります。

それは、そもそも「やる気がないと勉強できない」という状態を卒業しよう、ということ。

よく「やる気が出ない」とか「モチベーションが上がらない」と嘆く人がいます。が、そもそもやる気やモチベーションがないと勉強できない、というのが間違いです。

勉強は習慣にしなければいけません。

やる気がないと勉強できない。この状態のままでは、何ヶ月も何年も安定して勉強を続けることはできません。そうではなくて、意識してなくても、自然に勉強できる習慣を身に着けることが大切です。

たとえば、自転車をこぐときって最初は大きな力が必要ですよね? がんばってペダルを漕いで、ようやくノロノロと動き出します。しかし、一旦動き出してしまえば、あとは楽なもんです。この楽な状態を作り出しましょう。

スピードに乗って勝手に進むイメージを持つべし

では、自転車で楽に進み続けるためにはどうすればいいでしょう? もちろん、なるべく動くのを止めないことです。動いて、止まって、また漕ぎ出す。それはものすごく疲れます。でも、進み続けていればたいして力は必要ありません。

ですから、いちどやり始めたら続けること。毎日やること。これを心がけてください。

上でご紹介した「リストアップ」と「ちょっとだけ手をつけてみる」という方法は習慣づけにもすごく役立ちますから、ぜひ続けてみてください。

まとめ

高校を卒業して1年後、私の偏差値は50くらいでした。が、ここで紹介した3つの工夫により、10ヶ月で同志社大学に合格。偏差値で言えば少なくとも12はアップしました。

今でもこれらの方法は仕事や勉強で続けています。あなたにも効果がある可能性は大ですので、やってみてください。

では、今すぐスマホを置いて、メモ帳とペンを取り出し、そこにやるべきことをリストアップしましょう! これも、まずはすぐにやってみることです。